小説版『ハリーポッターと呪いの子』が2016年11月11日に発売されました。
死の秘宝part2で物語は完結とされていましたがこの作品はホグワーツの戦いから19年後の世界が描かれており、ハリーとジニーの2番目の息子であるアルバス・ポッターがホグワーツ魔法魔術学校に入学するところから始まります。
J.K.ローリング、ジャック・ソーン、ジョン・ティファニーの3人の共同脚本をジャック・ソーンが舞台脚本化したもの。
ハリー・ポッターと呪いの子 第一部・第二部 特別リハーサル版 [ J.K.ローリング ] 価格:1,944円 |
蔦屋書店でチェックしてみたところ、ランキングはもちろん1位で棚には在庫が少ない状態でした。
新登場のキャラクターも多く、ハリーポッターファンには見逃せない1冊です。
今回は【ハリーポッターと呪いの子】のあらすじと感想をまとめていきます。
※以降ネタバレを多く含みますのでご注意下さい。
【ハリーポッターと呪いの子】のあらすじネタバレ
ヴォルデモートを倒したホグワーツの戦いから19年後…
ハリーポッターは37歳となり、ハリーとジニーの間には3人の息子がいます。
ジェームズ、アルバス、リリーです。
長男のジェームズはお調子者で1年前にホグワーツに入学しグリフィンドールに属しています。
そして二男のアルバスがホグワーツに入学するところから物語が始まります。
アルバスにはおない年の幼なじみがいます。
名前はローズ、ロンとハーマイオニーの娘です。
親たちに見送られる中、ホグワーツ特急に乗り込むとローズはアルバスに友達探しをしようと車内を歩き始めます。
そしてとあるコンパーメントに二人は入りました。
そこにはスコーピウスという男の子がおり、アルバスにお菓子をくれました。
ローズは暗そうな男の子だと見切りをつけて良い友達を探すために出て行きます。
アルバスはその場に残りますがスコーピウスはなんだか気まずそうにしています。
彼がドラコ・マルフォイの子供だったからです。
しかも最近の噂ではドラコの奥さんは体が弱く子供ができないはず、スコーピウスは本当は闇の帝王の息子なんじゃないかと吹聴されていました。
学校に着き、組み分け帽子による寮の振り分けが行われました。
スコーピウスは当然スリザリン、なんとアルバスもスリザリンに入る事に。
ローズはグリフィンドールに入り、チェイサーとしてクィディッチのメンバーにも加わる事になりました。
アルバスは父親が魔法界の英雄ハリーポッターだということが嫌になり、スコーピウス以外に友達を作れずに過ごしました。
ハリーの仕事は魔法省の魔法法執行部の部長、ハーマイオニーは魔法省大臣になっていました。
ある日、ハリーの元にエイモスディゴリーがやってきます。
彼はセドリックの父親で老人ホームに入っており、介護人として姪のデルフィーを連れています。
エイモスはとある噂を聞きつけてやってきたのです。
魔法省が違法扱いで全て破壊したと言われる”逆転時計(タイムターナー)”を押収したとの情報です。
(逆転時計は昔、ハーマイオニーがアズカバンの囚人で使っていた時間を戻ることができる時計)
エイモスは逆転時計があればセドリックを生き返らせることが出来ると考えたわけです。
しかしハリーはその噂を真っ向否定しました。
エイモスは諦めて帰っていきましたが実は噂は本当だったのです。
そしてアルバスはデルフィーと共に部屋でその話を聞いていました。
新学期が始まる前日、アルバスはプレゼントをもらいました。
ロンからは愛の妙薬、ハリーからはハリーが子供の頃に包まれていた毛布でした。
ハリーは母からもらった愛情の証として持っていて欲しいと思ったからです。
しかしアルバスは気に入らず、ハリーを怒らせる物言いで挑発しました。
我慢していたハリーも遂にはキレてしまい、「お前が息子じゃなければと思うことがある」と言ってしまいました。
アルバスは毛布を投げてロンからもらった愛の妙薬が毛布にかかってしまいました。
次の日、アルバスはホグワーツ特急でスコーピウスを探し、とんでもないことを言い出します。
逆転時計を盗み出してセドリックを助ける…
スコーピウスは乗り気ではありませんでしたが説得されてしまい、二人はホグワーツ特急から飛び降りました。
二人が行方不明だと聞き大人たちは大混乱に。
二人が向かったのはエイモスがいる老人ホーム、そこでデルフィーと合流して3人で魔法省に忍び込むことにしました。
ポリジュース薬でアルバスはロンに、スコーピウスはハリーに、デルフィーはハーマイオニーに成りすまして忍び込みました。
途中、本物のハリーとハーマイオニーと遭遇しましたがロンに化けたアルバスの活躍で何とかやり過ごし3人は逆転時計を手にしました。
逆転時計を手にした3人はセドリックを死なせない為にどうすればいいか考えました。
そしてアルバスとスコーピウスがダームストラングの生徒として三校対抗試合(トライウィザードトーナメント)の1回戦の日に戻り、セドリックのドラゴンの試練を失敗させることにしました。
二人は武装解除の呪文(エクスペリアームス)でセドリックの杖を奪い、1回戦の結果を最下位にすることができました。
そして逆転時計の時間制限により、現在まで戻されました。
戻ってきた二人は学校に戻ります。
しかしそこでは思いもよらぬ変化が起こっていたのです。
ハーマイオニーが闇の魔術に対する防衛術の先生になり、ロンはパドマ・パチルと結婚していました。
つまりロンとハーマイオニーが結婚せず、ローズが生まれない歴史に塗り替えられてしまったのです。
肝心のセドリックも死んだままでした。
二人がセドリックの1回戦を失敗させたことでセドリックは躍起になって課題を熟し、またハリーと同時に優勝杯を手にしてしまったのです。
ハーマイオニーはセドリックの妨害をダームストラングによるものだと思った結果、ビクトール・クラムとダンスパーティーに行かずロンと結婚しない現在になってしまったのです。
そしてアルバスはグリフィンドールの寮生となっていました。
ハリーはケンタウルスのベインの占いにより、アルバスの周りに黒雲があると聞きつけ、マクゴナガル校長を脅してスコーピウスと遠ざけるよう仕向けました。
その結果、現実世界でアルバスとスコーピウスは会うこともできなくなってしまいました。
しかし二人は図書館で再会し、友情を再確認します。
その様子を知ったマクゴナガル校長も二人を遠ざけることを辞めました。
アルバスとスコーピウスはセドリックの第二の試練を妨害することにしました。
嘆きのマートルから湖への通り道を聞き、二人は三校対抗試合の2回戦の日に戻ります。
2回戦は湖に捕らわれた大事な人を取り返す課題、二人はセドリックに肥大の呪文(エンゴージオ)を使い、最下位にしました。
そしてまた時間制限で戻ってきました。
スコーピウスは現在の湖に戻ってきましたが隣にアルバスの姿はありません。
それどころか空が真っ暗なのです。
今度の歴史変動により、セドリックは三校対抗試合で大敗し大恥をかきました。
その結果、セドリックはグレて死喰い人になってしまったのです。
そしてホグワーツの戦いでネビル・ロングボトムを殺しました。
ネビルはホグワーツの戦いでヴォルデモートの分霊箱の一つであるナギニを殺すはずだったのですがそれがなくなったせいでハリーとダンブルドア軍団は敗北。
ハリーは殺されてアルバスのいない歴史に変わってしまったのです。
ホグワーツの校長はドローレス・アンブリッジ、闇の帝王とオーグリーという人物が支配する世界です。
スコーピウスはドラコの息子であることから名声も高く、サソリの王とよばれています。
セブルス・スネイプに事情を説明すると秘密の場所に案内されました。
そこには生き残ったハーマイオニーとロンの姿が。
事情を聴いたセブルス、ハーマイオニー、ロンと協力して逆転時計を使ってセドリックの妨害をするスコーピウスとアルバスを止めました。
セブルス、ハーマイオニー、ロンはスコーピウスに運命を託し、襲い来るディメンターから自らを犠牲にしてスコーピウスを一番最初の歴史に戻すことに成功しました。
戻った時、スコーピウスは隣にアルバスがいることを確認しホッとします。
スコーピウスは大人たちに事情を説明し、二人は学校から出ることを禁じられました。
ハリーは少し前から昔の夢を見るようになりました。
初めてハグリッドと会った時のこと、プリペット通りの階段下に住んでいた頃のこと…そしてゴドリック・グリフィンドールの谷にある両親のお墓にペチュニアとお墓詣りに行ったこと。
しかし夢の最後にヴォルデモートの声が聞こえてくるのでした。
ハリーは同時に傷の痛みを感じていました。
これはヴォルデモートの復活を意味するのでは?皆に危険が迫っているのではないかと考えるようになります。
ホグワーツのフクロウ小屋でアルバスとスコーピウスは逆転時計を壊そうと相談していると、入れるはずのないデルフィー来ました。
デルフィーは逆転時計を手にしたとき、二人は彼女の背中に羽の入れ墨が入っている事に気付きます。
デルフィーはその入れ墨をオーグリーという死の知らせを意味する不吉な印だと説明する。
それを聞いたスコーピウスはハッとした。
闇の支配下となっていた世界でヴォルデモートと共に君臨していた女を皆、オーグリーと読んでいたからだ。
二人は杖を構えるがデルフィーに取り上げられ、杖を折られてしまった。
アルバスとスコーピウスがいなくなったとの知らせを受けて大人たちがざわつき始める。
そしてロンがシルバーとブルーの髪の女と歩いているのを目撃したという。
ハリーは思い当たる人物がいた。
「デルフィーだ。」
大人たちはエイモスの老人ホームに行きデルフィーについて尋ねた。
するとエイモスはデルフィーなんて姪はいないと言い切る。
デルフィーはエイモスと老人ホームの人達に錯乱の呪文を掛け、姪になりすましていた。
一行はデルフィーの部屋で蛇語で書かれた予言を見つける。
『よけい者がよけい者でなくなり、時間が逆戻りし、見えない子供たちが父親たちを殺すとき、闇の帝王が戻るであろう。』
(よけい者とはセドリックのこと。炎のゴブレットで優勝杯のポートキーで移動してきたセドリックにヴォルデモートがそう呼んだ)。
そして壁にはこうも書かれていた。
『私は闇をよみがえらせる。私の父を取り戻す』
デルフィーはヴォルデモートの娘だったのだ。
アルバスとスコーピウスはデルフィーに捕えられ、クィディッチの競技場に来ていた。
そこは三校対抗試合で決勝が行われた場所。
デルフィーは2人を連れて逆転時計を使った。
迷路の中でデルフィーがアルバスとスコーピウスを痛めつけていると、何者かによってデルフィーの杖が奪われた。
そこに現れたのはセドリック、課題の一環と思っていたのか二人を助けた。
デルフィーは再び逆転時計を使おうとするが、なんとかアルバスとスコーピウスも時計に触れてついていくことができた。
デルフィーは時間を無駄に出来ないと逆転時計を壊してどこかに行ってしまった。
アルバスとスコーピウスが調べてみるとそこは1981年、ハリーの両親が殺される年だった。
デルフィーはハリーを殺してヴォルデモートが力を失うのを防ごうとしている、そう確信して二人は動き出した。
アルバスとスコーピウスは何とか助けを求めようとしていた。
そして幼いハリーを包んでいる毛布に印を残そうと考え、愛の妙薬と触れると文字が現れるようにしておいた。
一方のハリーやドラコは参っていた。
逆転時計はドラコの父親のルシウスが収集していた物を見つけた。
時間を戻る方法はある、しかしデルフィーのいる場所だけでなく、いつの時代にいるかもわからない状態。
夜、ハリーがジニーと毛布について話していると、そこに文字が現れた。
『父さん、たすけて。ゴドリックの谷。81年10月31日。』
ハリー、ジニー、ドラコ、ハーマイオニー、ロンの5人は指定された場所に向かい、息子たちと再会することができた。
あとはデルフィーを止めるだけ。
ハリーたちは戦いの準備をして教会に身をひそめた。
しかしなかなか現れず、デルフィーはどこかに隠れている様子。
ハリーを殺すだけならハリーが殺される時間を待たずに襲っていてもおかしくない、デルフィーはハリーを殺すのではなく、ヴォルデモートがハリーを殺すのをやめるように言おうとしているのでは?
そう考え、ハリーがヴォルデモートに変身してデルフィーを誘い出そうとした。
作戦は成功、デルフィーは出てきて自分はあなた様とベラトリクス・レストレンジの娘だと言った。
しかし話しているうちにハリーの変身術が解け、正体がバレてしまう。
デルフィーはみんなが潜んでいる教会のドアを外から閉めた。
ハリーのピンチを救ったのはアルバスだった。
体の小さいアルバスが格子の間を抜けて外から教会の鍵を開けた。
出てきたハーマイオニー、ロン、ドラコによってデルフィーは捕縛された。
そのすぐ後、ヴォルデモートがハリーの両親を殺した。
そしてハグリッドが来て悲しみながらハリーを抱きかかえて行った。
美しい丘でハリーはアルバスに言ったことを謝った。
父を知らない自分が父であることの恐怖、父として努力すると言う決意を語った。
そしてアルバス・セブルス・ポッター、その名前を重荷に感じることはない、ダンブルドアもスネイプも偉大で欠点も多かったと勇気づけた。
美しい丘のてっぺんにはセドリックのお墓があった。
ハリー『セドリックは奪われた。だから私はここに来る。すまないと言うためだけに。出来る限り。』
ハリーの自責の念を知り、アルバスも『それはいいことだね』と賛同した。
【ハリーポッターと呪いの子】の感想
ファンとしては炎のゴブレットの世界に戻るという非常に嬉しい設定でした。
その中で特に多く描かれていたのは『友情』と『父親』について。
アルバスとハリーの心境の変化などが沢山描かれているので是非読んでほしいです。
すぐに読み切れるサイズなので次の作品はもう少し厚い本でお願いしたいですね。
それではみんなの感想まとめです。
ハリー・ポッターと呪いの子読み終わってしまったー!
これが舞台だっただなんて…みられなかったことが本当に悔やまれる。
グッとくるシーンに溢れてて、めくるめく展開にずっとわくわくしっぱなしで。やっぱりハリー・ポッター大好きだ!って気持ちでいっぱい。#ハリー・ポッターと呪いの子— 松井玲奈 (@renampme) November 13, 2016
↑芸能人枠!忙しいのに早いですね!
「ハリーポッターと呪いの子」やっと読み終わった!!舞台の脚本を小説にしたものだから最初かなり違和感あったけど、慣れたら問題なかった。内容自体は面白かった!!
— いしたる (@pjit5551) November 22, 2016
ハリーポッターと呪いの子、読み終わったけどこれ素晴らしいわ…
みんな成長してるかと思えば変わってないところもあって読んでて懐かしい感じを覚える本で、本当に素晴らしい!
舞台DVD化されないかなぁ…— タバスコ男爵𓆏 (@kikunomonAK) November 12, 2016
『ハリー・ポッターと呪いの子』読了。久しぶりのハリー・ポッターの世界は、やっぱり楽しかった。
どんな世界がいいのかは人それぞれで、誰が欠けてもいまの世界に届かない、そして環境によっても変わってくれないものがあるということが大切に描かれると思う。映画楽しみだなぁ♡
— みずえ (@mizu_e) November 12, 2016
やっぱりハリーポッターは何年も掛けて育ってきた作品なので『懐かしい』と感じる方が多いようですね。
J・Kローリング様、まだまだ書いて下さいね。
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